最近ドラマ見てる

それも日本のドラマ

古くは自分の生まれる前のドラマまで


野島伸司人間失格と未成年と聖者の行進が見たかったけどどれも配信サイトに無かったから高校教師を見た


レイプ障害近親性的虐待


てんこ盛りすぎるだろ

悲劇悲劇悲劇とりあえず悲劇

まずテーマが教師と生徒の恋愛だし


見てる間は割と面白いけど見終わって自分の中に何か残るかといえば別に…

こういうのがウケるなら昔の人は不幸が好きだったんだなぁと

不幸というか刺激を求めるのは平和で安定した時代の象徴なのかな


その後に一気に現代まで戻ってMIU404を見た

野木なんとかって人のドラマは前にアンナチュラルだけ見たことある


MIU404、面白かった

アンナチュラルでも思ったけど内容が本当にちゃんとしてる

まともで倫理観が正しい人が書いた話だって分かる

そういう内容がウケるのも今の時代を感じる

行儀が良いものがウケるのが現代


今は同じ脚本家の重版出来を見てるけどこれが本当に面白い

面白いというか感動する

体育会系の主人公が私には眩しすぎて最初は見てるのが少し辛かったけど主人公の脇を固めるそれぞれのキャラクター達の心理描写が丁寧で三者三様でいながらどれも共感出来る


絵が上手だけどネームが下手な女の子と絵は下手だけどネームが上手な男の子

前者が挫折して後者が上手くいったことを見ると漫画って結局はストーリーなんだよなと思う

絵の上手くなり方はそこら中に転がっていてやるべきことが明確でやればやるだけ結果が出るものだけどお話の上手さって努力ではどうにもならない部分が大きい気がして

それこそ生まれ育った環境とか

才能なくても好きで続けりゃそれなりの形にはなるけどプロでやっていくには才能なきゃ厳しいよなぁって

そして才能があるだけでもダメでスケジュール管理やそういった才能以外の部分もきちんと出来る人が選ばれし者達の中の上澄みなんだなぁと


ムロツヨシの回は辛かった


自分の技術不足で伝えたいことが誰にも伝わらずもっと自分自身の実力をつけてから描き上げようと引き出しの奥にあたためてきたネームを嫉妬で目の敵にしていた大物新人が一読してその真意を汲み取ってしまう


この時の感情って複雑だよなぁ

誰にも理解してもらえなかったものを理解してもらえた喜びと、簡単に理解してしまった大物新人への絶望


その才能に憧れ嫉妬した新人に自分の作品を褒めてもらえてもそこから再起するわけじゃないのがまた…

憑き物が落ちたようにすっぱりと漫画の道を諦めてしまうのがなんて現実的な話なんだろうと

ただ絶望だけで夢を諦めたわけではないのがこの話の救いだなぁ

「お前が泣いてくれたから」の一言があってよかった


ネームを褒められてよーしじゃあ頑張って描きあげるぞ!とはならないのが辛かった

いつかいつかと思ううちにその作品への熱が冷めてしまうこともすごく分かる

思いついたその時全力で向き合って諦めず完成させなければならなかった

それが出来る人がこの世にどれだけいるのか…


良いドラマだな

最後まで見るのが惜しい