好きと嫉妬

ものすごく好きな人に嫉妬している

もはや本当に好きなのか分からなくなってくる

好きな人に対して失敗してほしいとか転んでほしいとか不幸を望むのはおかしいことなのか?

本当に好きならそう思わないのか

不幸になってほしいと思うのはきっと自分と同じところまで降りてきてほしいから

じゃあなんで相手のところまで上がろうという気にはならないんだろう

それは私自身に問題があるから


すごく好きで心の底から尊敬してて憧れもしてて

そうやって雲の上の存在だと認められていればこんな風に醜い感情に苛まれることもなかったと思う


実際に完敗してる自覚はある

ああ私はこの人みたいにはなれないな、何をやっても敵わないな、自分の今までの人生をかけても無理だな

と本気で思ったことがある

その時点で完全に負けを認めてるのに未だに嫉妬し続けてしまうのはなんでなんだろう


その人に優しくされても褒められてもそれは私より優れていて立場が上だという自覚があるから出来ることなんでしょと被害妄想のような捻くれた思考まで持つようになってしまった

その人のことを考えてると自分が腐っていく感じがする

もう既に腐っているのかもしれない

そうじゃなきゃこんな気持ちは抱かない

死ぬほど好きで優しくされたら嬉しくてその人のことを考えると涙が出てこれが「好き」って感情じゃなきゃ何なんだよと思うくらい好きなのに

優しくされると悔しくなる

自分でも意味が分からない

悔しい 転んでほしい 自分と同じ苦しみを味わってほしい

そして結局私はその人が私を求めることを望んでる

誰からも愛されるその人を

私がその他大勢の一人なことも悔しい

私にはその人だけなのに

その人には私だけじゃない

それが悔しい

きっと本当にただそれだけのこと

それだけのことで済ませない自分が未熟で幼いということ

それでも今の私の世界にはその人しかいない


優しくしてもらったから

私もそれを返さなきゃいけないと思うのに

嫉妬の心が邪魔をして素直になれない

その人を褒めたら私の心の大事な部分もどんどん脆くなっていく気がする

好きなものを素直に好きって言えないなら 私の「好き」は間違ってるのかもしれない


自分が何を作ってもその人の下位互換でしかないという気持ちに囚われたまま新しいものを生み出せるわけがない

心を込めて一生懸命作ったものが模倣品であっていいわけがない


暗く澱んだ醜い感情がずっとこびりついて取れない

何をしても敵わない 何をしても勝てない

敵わなくても勝てなくてもいいという気持ちになれない自分に問題がある

とまた自分を責めることで苦しくなって

でもここまで負の感情にまみれて自分を肯定することなんて出来ないよ


深く深くまで沈んだ気持ちが一生浮上しない

時間が解決してくれるだろうと距離を置くことにしてもいつ浮上するか分からない不安と同時に距離を置く寂しさも感じていて自分の感情が複雑すぎてもうどうにもならない


数年後どうでもよくなってるって分かってても今この瞬間全然どうでもよくなれないんだよな

結局分かってても 無理なのかな


どうしてこんな気持ちにならなきゃいけないんだろう

もう嫌だよ

漠然と誰かに助けてほしい